調製方法

薬液量/ 日局生理食塩液の算出

患者さんの体重が96kg以下の場合は、本剤に日局生理食塩液を加えて総量が100mL又は125mLになるように希釈してください。
患者さんの体重が96kgを超える場合は、総量が125mLになるように希釈してください。

エフガルチギモド アルファ投与量を算出


投与量(mg) = 患者体重(kg) × 10mg/kg

薬液の必要量を算出


必要量(mL) = 投与量(mg)÷ 20mg/mL
ウィフガートの濃度は20mg/mLで、1バイアル(20.0mL)中にエフガルチギモド アルファ400mgを含有します。

バイアル数を算出


必要なバイアル数(本) = 必要量(mL)÷ 20mL(1バイアルの容量)

日局生理食塩液の量の算出


必要な日局生理食塩液の量
 <体重96kg以下の場合>
(100mL又は125mL)- 本剤の必要量(mL)
 <体重96kgを超える場合>
125mL-本剤の必要量(mL)

注 体重が120kgを超える場合は120kgとして計算してください。1回の点滴での最大総投与量は1200mgです。

患者さんの体重別の投与量の例

※ 体重が120kgを超える場合は120kgとして計算してください。1回の点滴での最大総投与量は1200mgです。
日局生理食塩液の量は、体重96kg以下の患者は100mL又は125mL、体重96kgを超える患者は125mLとしてください。

調製方法(本剤は無菌的に希釈調製を行うこと)

準備するもの

  • 必要な数のウィフガートのバイアル
  • 日局生理食塩液バッグ又はボトル
  • 滅菌シリンジ、滅菌針

❶薬液の確認

  • バイアル中が無色から微黄色の澄明又は僅かに乳濁した液であることを目視により確認する。

変色又は不溶性異物が認められる場合は使用しないこと。
バイアルは振盪しないこと。

❷薬液量及び日局生理食塩液量の調製

  • バイアルから必要量を静かに抜き取る。
  • 別のシリンジを用いて、日局生理食塩液バッグ又はボトルから希釈に必要な量の日局生理食塩液を調製する。

バイアル内圧は常圧です。
バイアル中の残液は廃棄すること。本剤の廃棄に際しては、施設の規定に準じてください。

❸ウィフガートの注入及び希釈

  • 抜き取った薬液を輸液バッグ又は輸液ボトルに移す。
  • 日局生理食塩液と合わせて、総量が100mL又は125mLになるようにする。

❹ゆっくりと混和

  • 希釈した液を入れた輸液バッグ又は輸液ボトルを振らずにゆっくりと反転させ、完全に混合したことを確認する。

※日局生理食塩液の充填済み製剤を使用する場合には、過剰充填の可能性を考慮して調製してください。

薬剤投与時の留意事項:
孔径0.2μmのメンブランフィルターが付いたインラインフィルターを用いて、希釈した溶液100mL又は125mLを1時間かけて点滴静注する。最後に日局生理食塩液でライン全体を洗浄しながら、全量を投与する

注 体重96kg以下の患者は100mL又は125mL、体重96kgを超える患者は125mLとしてください。

Q&A

Q. 調製した輸液バッグ又は輸液ボトルを、投与までの間しばらく保管することはできますか?

A. 本剤は防腐剤を添加していません。希釈した液は速やかに使用し、希釈後4時間以内に点滴を完了させてください。やむを得ず保存する場合は、希釈した液を2~8℃で遮光し、8時間まで保存することができますが、投与時には希釈した液を冷蔵庫から取り出し室内で室温に戻してから使用してください。


Q. 本剤投与開始前に必要な薬剤又はワクチンの接種はありますか?

A. 本剤投与にあたり、事前に必要な薬剤及びワクチンの接種はありません。


Q. 本剤を調製・投与する際に使用する医療器材について、材質に関する制限はありますか?

A. 以下の材質について本剤投与液との適合性が確認されています。

  • インラインフィルターのメンブランフィルター:孔径0.2μmのポリエーテルスルホン製又はポリスルホン製
  • 輸液バッグ:ポリエチレン製、ポリ塩化ビニル製、ポリオレフィン製、エチレン酢酸ビニル製
  • カテーテル:接触表面がポリウレタン製、ポリプロピレン製、ポリブタジエン製、ステンレス鋼製

Q. 他の薬剤と同時に投与してもよいですか?

A. 本剤は、独立したラインにより投与し、他の注射剤・輸液等と混合しないでください。

JP-VJITP-24-00013(2024年3月作成)