投与方法

ヒフデュラ®︎配合皮下注シリンジ(プレフィルドシリンジ製剤)をご使用の場合

用法及び用量

〈全身型重症筋無力症〉

  • 通常、成人には本剤1回5.0mLを1週間間隔で4回皮下に注射します。これを1サイクルとします。
  • 次サイクル投与の必要性は、臨床症状等に基づいて判断します。

用法及び用量に関連する注意

〈全身型重症筋無力症〉
7.1 次サイクル投与の必要性は、臨床症状等に基づき、判断すること。[17.1.1、17.1.2参照]
7.2 本剤を投与する場合に、何らかの理由により投与が遅れた際には、あらかじめ定めた投与日から3日以内であればその時点で投与を行い、その後はあらかじめ定めた日に投与すること。あらかじめ定めた投与日から3日を超えていれば投与せず、次のあらかじめ定めた日に投与すること。

薬剤投与前の注意

  • 外箱のまま2~8℃の冷蔵室内で凍結を避けて保管してください。
     ※冷蔵室内に保管し、冷凍室・チルド室での保管は避けてください。
  • 外箱から開封してしまった場合は遮光して2~8℃の冷蔵室内で凍結を避けて保管してください。
  • やむを得ず2~8℃で保存ができない場合は、外箱に入れたまま8~30℃以下で保管し、14日以内に使用してください。
  • 冷蔵庫の外で保存した場合は、再び冷蔵庫に戻さないでください。
  • 投与前に外箱のまま冷蔵庫から取り出し、30分以上かけて室温に戻してください。
  • 室温に戻してからシリンジを箱から取り出し、外観を確認してください。
  • シリンジ中が帯黄色の澄明又は僅かに乳濁した液であることを目視により確認してください。
  • 異物が認められる場合は使用しないでください。
  • シリンジは振盪しないでください。
  • 使用期限を確認してください。

薬剤投与時の注意

  • 本剤5.0mLを通常、20~30秒かけて投与してください。
  • 注射部位は腹部とし、同一箇所へ繰り返し投与することは避けてください。
  • 皮膚に異常のある部位(発赤、傷、硬結、瘢痕等)は避けてください。
  • 他の薬剤と混合しないでください。
  • 本剤は1回で全量使用する製剤であり、再使用しないでください。

注意点

  • 前回とは違う部位に注射してください。
  • 発赤、傷、硬結、瘢痕等は避けて注射してください。
  • おへその周り5cm以内は避けてください。

皮膚の「テント」の真ん中に針穴を上にして注射針を45~90度の角度で優しく刺します。

注射手技

①シリンジ先端のシリンジキャップをつまみ、横に折り曲げて取り外します。
※シリンジキャップは回さないでください。

②注射筒内に異物がないことを確認後、注射針をシリンジの先端に取りつけます。

③ゆっくりとプランジャーを押して、気泡を注射針の針先から押し出し、針の先端まで薬液を移動させます。

④注射部位(腹部)の皮膚を優しくつまみ、皮膚の「テント」を作ります。皮膚の「テント」の真ん中に針穴を上にして針を45度~90度の角度で優しく刺します。

⑤プランジャーを一定の力でゆっくりと押して注射筒内の薬液を通常、20~30秒かけて皮下に全量注入します。

⑥薬液を全量注入したことを確認後、注射針を抜き、アルコール綿をあてて止血します。

JP-VDJCIDP-25-00408(2025年9月作成)